月経不順に効果のある漢方とは

漢方医学には「気・血・水」の概念があります。
これら3つのバランスが取れている状態が健康であり、バランスが乱れると病気や体調不良の症状が出る、という考え方です。

 

この考えを元にすると、月経不順は「血」または「気」の異常が原因とされます。
血の異常とは血行不良、頭痛、肩こりなど、気の異常とはイライラ、抑うつ、無気力などです。

 

これらの症状に効果があるとされる漢方は主に以下のものです。

 

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
冷え、むくみ、貧血、月経の遅れが気になる人向け

 

・加味逍遥散(かみしょうようさん)
イライラ、頭痛、不眠が気になる人向け

 

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
肩こり、頭痛、便秘が気になる人向け

 

・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
のぼせ、めまい、便秘が気になる人向け

 

また、月経不順の関連臓器は腎、脾、肝と考えられており、腎機能が弱い場合は八味地黄丸(はちみじおうがん)、脾機能が弱く疲れやすさを伴う場合は補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、そして肝機能虚弱とストレスには上にあげた加味逍遥散が適用されます。

 

「月経不順」と一言でいっても、このように多種の漢方が当てはまるのですが、体質や症状には人それぞれなので、各人異なるものが処方されます。

 

ただし、これらを服用したからといって、鎮痛剤のようにすぐに効果が得られるわけではありません。

 

漢方のメリットは副作用が少ないことです。
一方、デメリットは効果がでるまでに時間がかかることです。

 

月経不順の場合は、まず血行不良や疲れ、気持ちの抑揚などを改善し、体を健康な状態に戻すことが結果として月経不順解消につながる、という流れになります。
目安としては最低でも1か月は服用し、血の道の場合は4か月がワンクールといわれています。

 

ただし、月経不順の場合は子宮や卵巣、ホルモン分泌を司る下垂体に何らかの病気がある可能性や、バセドウ病など甲状腺の病気、糖尿病が原因で起きる場合もあります。
そのため、漢方治療を行う前に、事前に西洋医学的観点からの一般的な病院で検査しておくことも大切です。